イライラする毎日を変えたにあなたにー『怒らないコツ』読みました
今回は心理カウンセラー植西聰(うえにし あきら)さんのこちらの書籍を紹介。
私自身は、普段はそれほど怒ることがない人間で、周囲からも”怒る”イメージを持たれにくいです。
そんな私が”怒る”、”イライラする”人間であることを、痛いほど知らしめてくれたのは、「我が子」です。
しつけの為、子どもの為を思ってとの感情がベースとは言え、後から思えば、「感情的になってたな…」
「どうしてあんな言い方を…」「あんなにキツく言うことなかったのに…」
そして明らかにイライラしている自分に気づくのです。
理想的な考えかもしれませんが、子どもを育むことに、子も親も必要以上のストレスをかけて不幸な気持ちになる必要はありませんよね。
そんな怒り(=不幸)を避けるテクニック、考え方がたっぷり詰まってます。
自分なりに、できることから少しずつ取り入れてみていただきたい内容です!
人は怒ろうと思って怒っている
怒りのコントロールなんて言われても
そんな簡単にできない…
「怒りはコントロールできる」
確かにそう言われても、感情的になっている状態なのに、コントロール?
矛盾を感じますよね(^^;)
でも、誰しも経験のある、こんな場面を想像してみてください。
あなたは怒っています。
子どもや部下を叱ってるか、夫婦・彼氏彼女でケンカしているか、口論の真っ最中です。
そこへ上司や友達からの突然の電話…あなたは声色をいつもの通りにして平静(または声をワントーン上げて)に電話に出ます。
わかりました?一瞬で怒りをコントロールできてますよねv(^^)
え?そんなこと?と思いました?
このことは、「人は怒りをコントロールできる」ことと同時に、「人は意識して怒っている」ことを証明しています。
「怒りは言葉と共に増え、動くと共に加わるものだ」(意訳)ー徳冨蘆花
怒らないコツ 「ゆるせない」が消える95のことばー植西聰
”人は怒ろうとして怒っている”のです。
スイッチを入れることができるなら当然切ることもできるー”怒り”をコントロールできるはずですよね。
『人は怒ろうとして(意識して)、怒っている』
また『自分は怒りっぽい人間である』といった自覚。
この認識をまず持つだけでも、捉え方が変わりますよね!
すぐに反応しない
では、具体的な”コントロール”の話、いくつか挙げていきたいと思います。
まず一つ目、『すぐに反応しない』です。
「カチン」ときちゃう時、ありますよね(ーー;)
ここでは、3つのテクニックをご紹介v(^^)
- ゆっくりと深呼吸
- ストップ・シンキング
- ディレイ・テクニック
ゆっくりと深呼吸
1の深呼吸についての効果は、”怒り”以外にも効果がうたわれていますね。
深呼吸には、緊張や興奮をもたらす交感神経の働きを弱まらせ、安心や安らぎをもたらす副交感神経の働きを強める効果があります。
深呼吸をする際のポイントは『しっかり息を吐くこと』
吸うことに意識しがちですが、しっかり吐くことで自然と息を吸うことができます。
怒りだす危険を感じた時はまず深呼吸(-.-)
普段から深呼吸する癖をつけておくのも効果的です!
ストップ・シンキング
2のストップ・シンキング。直訳すると「思考停止」となりますが、ここでは「何も考えない」ように意識することを言います。
怒りの感情が持続するのは、心理学の研究では6〜10秒だと言われております。
「怒りを感じた時は心の中で十数える」と昔から言われていたのは、理にかなったことだったんですね。(先人の知恵はすごい!)
1の深呼吸との合わせ技で、「何も考えない」10秒を意識してみましょう!
ディレイ・テクニック
3のディレイ・テクニック。『ディレイ』とは”遅らせる”との意味があります。
2と内容は似ていますが、すぐに「カチン」ときてしまいそうな時は、『反応を遅くする』ことです。
- 話を最後まで聞く
- 相手の立場を考える
- 相手の考えを理解しようとする
またすぐに反応してしまう人の傾向として、「相手への”決めつけ”」が先入観となっています。
「こいつはいつもこうだ!」「あの人はそういう人だ…」
そうなってしまうと、相手の話を聞こうとも、理解しようともしない状態。
その相手と接する時には、いつでも怒る準備(臨戦態勢)ができているわけです。
ディレイ・テクニックの前準備として、『先入観を持たず、人と接する心持ち』も大事ですね。
こういった意識で「まず聞いてみようじゃないか」といった姿勢がポイントですね。
リフレーミング
さて2つ目は、『リフレーミング』というテクニック。
フレーム(考え方の枠組み)を”Re”=再び作り変える意味です。
こちらも”怒り”への対処だけではなく、様々な分野で活用されています。
わかりやすくいえば「ネガティブ思考から、ポジティブ思考へ、考え方を変える」ことです。
- 「私」を主語にして話す
- 今”ある”ことに幸せを感じる
- 「思い通りにならなくて当たり前」という前提で生きていく
“怒り”に対してというより、”どう生きるか”という考えをメインに捉えます。
「私」を主語にして話す
こちらは話し方のコツ。相手に何かを要請する際、
「相手を主語にするのではなく「私」を主語にして話す」ということです。
「早くしなさい」⇨「早くしてくれると、(私は)助かります」
「うるさい」⇨「静かにしてくれると、(私は)嬉しいです」
怒った瞬間にこんな意識はできないと思うので、
常からこういった伝え方を意識していくことが大事ですね。
相手に動いてもらう(=相手をコントロールする)伝え方。
身につけていきたいスキルですね!
今”ある”ことに幸せを感じる
自分の希望が十分に叶えられないことに、怒りを感じる人がいます。
いわゆる「完璧主義」というものですね…^^;
例えば、相手が自分の希望の80%応えてくれていたとしましょう。
でも、「完璧主義」のあなたはその残り20%が欠けていることに対し、怒りを感じてしょうがありません。
80%叶えられている”今”ある現状に満足、幸福を感じれていないのです。
これってすごく勿体ないことだと思いませんか?
”怒る”ことのデメリット。
それはあなたの日々の満足感、幸福感をも奪ってしまうもの。
常日頃から感謝の気持ちを持つことが大事ですね!
「思い通りにならなくて当たり前」を前提にする
自分のことさえ、正しく理解し、コントロールするのは難しいですよね?
ましてや相手のこと。「理解できない」「思い通りにならない」当然です。
気にすることはありません。そこに怒りを感じて、自分が不幸になる必要はないのです。
私はこういった場合、”ゲーム感覚”で捉えるようにします。
相手を自分の思い通りにコントロールするためには、
「何が必要か?」「どうしてあげれば良いか?」「とりあえずここをクリアしてみようか」
ゲームを進める、クリアするイメージを描いています。
アプローチの仕方は人、状況によりけりですが、
前提として、「他人は自分の思い通りにならなく当たり前」
気にすることはないんです。
離れるータイム・アウト
『逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)』なんてドラマが流行りましたが、
”怒り”に対しても同様、その場、その相手から「離れる」ことが、役に立つ”テクニック”です。
学生時代や、若かりし頃、親や大人が認めてくれないことに怒りを感じ、
「部屋に引きこもった」経験のある方は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
心理学ではこれを「タイム・アウト」と言います。
怒りの感情の持続時間のことは「ストップ・シンキング」でもお伝えしましたが、この場合も同様です。
例えば、お子さんを叱っていて「エスカレートしそう」なことは、恐らく気づくことができると思います。
そのまま叱り続けるくらいなら、一旦離れて気持ちを落ち着けてから応対した方が、感情的にならずに済みます。
他にも、仕事の打ち合わせで、議論が対立、白熱してきた時も、一旦休憩をはさむことで、
建設的な議論に立ち返らせることができます。
相手を想った上での”怒り”も、感情的に激化すれば、溝(=不幸な結果)を生んでしまいます。
一旦、その場、その相手から”離れる”ことで、怒りをコントロールすることができます。
ビジネスの上でも、是非身につけておきたいスキルですね。
心のあり方を変えて、怒りをコントロールしよう
いかがでしたでしょうか?
「人は怒ろうと思って、怒っている」と認識した上で、
- すぐに反応しない
- リフレーミング
- タイムアウト(離れる)
こういったテクニックを駆使し、”怒り”による「不幸」から抜け出しましょう。
大事なことは、あくまで『相手のことを大事に想っている』という”心”です。
その想いを大切に、”心のあり方”を変えて、怒りをコントロールし、
自分にも、相手にもストレスフリーな関係にしていきたいものですね。
良書との出会いに感謝。ではまた〜(^^)
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