目標を達成できないのは全く自分のせいでない!
さて今回は私が今年一番”ため”になった本をご紹介。
『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』(ベンジャミン・ハーディ著、松丸さとみ訳)
原題は『Willpower Doesn’t Work』=”意志力は役に立たない”
たくさん学べることがあるので、ノウハウ詳細も少しずつUPしていきます( ̄^ ̄)ゞ
こんな人にオススメ!
- 目標を定めても達成(継続した行動が)できない人
- ダメとわかっている行動を、やめられない人
- 『なりたい自分』になりたい人
でも、これらって自分の”意志の力”が大事ってことなんじゃないの?
”依存状態”が当たり前の現代
情報とテクノロジーの革新が急速に進んでいる現代。
多くの人がこの環境変化の犠牲となり、自分を律することができずに、様々な中毒に屈している。
「テクノロジー(スマホ、SNS、YouTubeなど)」「食べ物」「カフェイン」「仕事」…
こういった『文化的には受け入れられている”刺激物”』に、知らずとも中毒している。
依存状態が当たり前になっているーそんな自分の人生をコントロールしたいなら、その方法に意志力を選んではいけない。
依存症の専門家、アーノルド・M・ウォシュトン博士は次のように述べている。
「依存症患者には意志力が必要だと考える人が多いが、それは真実にはほど遠い。」
薬物、アルコール、ギャンブル…依存症と言われるものはたくさんありますが、
誰しもが”何かしらの環境”の依存状態にあるとの考えですね。
意志力とは
私たちが目標を達成できない理由によく挙げられるのは”意志の力が足りない”というもの。
「意志力」つまり「内的または外的な障害に反して自由意志を発揮する力」
「どんな環境にも負けずに、自分が決めた行動ができる」ってことかな
本書では”意志力”をこう明言している。
意志力とは、自分が人生で何をしたいのかまだよくわからない人のためのものだ。
お菓子を食べたいけど、ダイエットもしたい…
勉強したいけど、YouTubeも見たい…
仕事に集中したいけど、どうしてもスマホを見てしまう…
要するに「内なる葛藤(かっとう)」がある人に「意志力」は必要になる。
心理学の研究によると、この「意志力」は筋肉と同じで限界がある。
「意志力」という筋肉を消耗し、疲れきってしまえば、もう自分を律する力は残っていない。
我慢して、辛抱して、ストレス溜まって…もう限界!「や〜めた!」
誰しも経験ありますよね〜(~_~;)
意志力が必要になる根本的な理由
意志力が必要になる(=心の中に葛藤がある)というのには、次のような理由がある。
この4つが自分の中でクリアになった時、心の中の葛藤は終わる。
つまり、意志力が必要な問題に対して、もう心の中で決断は下されたことになる。
あなたは心の底から何かを達成したいと思っているだろうか?
それとも口先だけだろうか?
どっちつかずで、まだ決意できない?それとも心づもりは決まっただろうか?
はっきりと心が決まるまでは、意志力を使いつつ最小限しか進めないことになるだろう。
日本で言うところの「肚(はら)くくってる」かどうかってことですね。
悩む、葛藤するまでもない状態。理屈ではわかる気がするけど…できるかな…?
「どこにいるか」で人の能力は決まる
では、目標の実現に向けて自分の決意にコミットするとは、どういうことか?
- 事前に「投資」をする
- 「公言」する
- 「期限」を設定する
- 「フィードバックをもらえる仕組み」や、「自分が責任を負える仕組み」をいくつか作る
- 「自分の決意に反するもの」は全て環境から取り除くか変更する
本当の意味でのコミットメントとは、自分の決意や意志の強さだけに頼ることではない。
目標の外周を防御システムで固めてしまう。
つまり、「目標を確実に達成できる環境」を自分で作り上げることだ。
ここまで準備が整えば、心の底から求めてやまない目標に向かって行動を起こす以外に選択肢はない。
私たちは、環境に適応する。
自分が選んだ環境に合わせて適応し進化していく。
環境があなたを作るのだ。
変わりたいなら、自分の環境を変えよう
いかがでしたか?
私自身これまで「意志力」は重要なものだとの考えが、きれいにひっくり返される一書でした。
人間の「意志力」には限界があることを知り、
目標を達成するために、「意志力」に頼らない「環境」を自分で作る。
この視点だけでも、普段のライフスタイルの見直しのきっかけに十分になりますよね!
環境を変えていくノウハウもたっぷり詰まってますので、また紹介していきますね〜(^^)
良書との出会いに感謝。
ではまた!
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