人間の成長と進化、喜びに向かう原動力は「フィクション」にあった
今回はユヴァル・ノア・ハラリさんのベストセラー「サピエンス全史」…の読み方です。
原作は上下巻で結構なボリューム(~_~;)私も全部はまだ読めてません…
概要を知りたい方、また本が苦手な方にオススメですv(^^)
マンガのストーリーから『サピエンス』を解いていく。
楽しく学べるし、小学校高学年くらいの子であれば読める内容です。
堀江貴文さん、監修者の山形浩生さんの対談も面白いので、興味がある方は是非!
サピエンスだけが得た力
かつて人は「地球上の動物の一種」に過ぎませんでした。
アウストラロピテクスから始まり、ネアンデルタール人、ホモエレクトスなどの人類種の中で、
ホモ・サピエンス(ホモは「人」、サピエンスは「賢い」の意)だけが得た力、
それは”想像力”
知能レベルだけで見れば、他の人類種と変わらないホモ・サピエンスのみが、この「想像力」という武器を手に入れました。これを「認知革命」(約7万年前)と言います。
この「想像力による集団行動」こそ、サピエンスが他の動物や人類種を圧倒した成功要因なのです。
言葉によって複雑な「フィクション(虚構)」を共有
集団行動は、ハチやアリでも的確にできますが、基本的には遺伝子に組み込まれた行動しかできず、
環境の急激な変化に対応するための柔軟性に欠けます。
またサルやチンパンジーはうなり声など独自の言語で、柔軟に集団行動ができます。
ですが、彼らの言語では、天敵や餌など目に見える事実だけしか仲間に伝えることができない。
そのため、集団行動は小集団に限られてしまう。
一方、サピエンスはそれよりはるかに柔軟かつ大規模な集団行動が可能です。
なぜなら、サピエンスは言語を用いて事実だけでなく、想像力に基づいた意思疎通ができるからです。
想像力で意思疎通(=フィクションを共有)ってどういうことなんだろう?
『まんがでわかる サピエンス全史の読み方』P.27より
『言語+想像力』によって、情報を共有することで、複雑さを増し、集団を拡大していった(❶❷)。そして、「フィクション」の共有の段階へ(❸)。
「より良いものに」と進化を続けていったんですね。
現代はフィクションで溢れている
『フィクション(虚構)』、簡単に言えば「嘘(ウソ)」です。
TVドラマとかで、「この物語はフィクションです。」や、逆に「ノンフィクション」(=実話)といった表現がなじみがあるかと思います。
『フィクションを共有』
神話や宗教、国家や憲法、法律、慣習、会社や組織などは全てフィクションです。
その証拠に、人以外の動物は、存在を感じることも、知ることもできません。
また存在を感じることはできても人以外が「価値」を感じることができないものもフィクションです。
お金、家、高級な車や時計、スターやアイドルへの憧れ…挙げ出したらキリがないですね(^_^;)
こうしたフィクションは、ある想像を集団で共有しています。
1人の思い込みではないので、例えば1個人が意識を変えてもフィクションは無くなりません。
フィクションは集団で意識を変えて初めて消滅します。
現代はフィクションに溢れており、フィクションと気づかれないために、なかなか消滅しないものが多い。
人類の歴史において、想像力で創りあげてきた『フィクション』を消滅させることは非常に難しいってことですね。
フィクションの力は強大です。
多くの人が欲望を抱かされて、人生に影響を与えます。
幸せはフィクションの先にある
「サピエンス全史」は人類がフィクションから受けた影響の歴史を通して、
非常にインパクトの強い警鐘のメッセージが込められています。
そして無数のフィクションに囲まれた現代において、私たちがどう考え、何を選び、行動を起こしていくのか。それを問いかけます。
『フィクションを信じることで現実になる』
人類の試練は終わらない。否定しても無くならないフィクションから目を背けず、
幸せを求め、さらに大きなフィクションを創り、未来志向を持って進化を続けなければならない。
「何を信じ、どう生きるのか。」たくさん考えさせられました(*´-`)
👇原作も読んでみたい!という方はこちら
私も近いうちに読了しようっと( ^ω^ )
日々、良書との出会いに感謝v(^^)ではまた〜!
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