【敬意、感謝、幸福感〜人として大切なこと忘れていませんか?】豊かなアイヌ文化から学ぶこと

【幸福感が高い文化とは】豊かなアイヌ文化を知ろう、学ぼう

さて今回は私自身知ってそうで、あまり知らなかった文化に触れてみます。

きっかけはアニメ『ゴールデンカムイ』でした。

🔽ゴールデンカムイ(アニメ)公式HP

TVアニメ「ゴールデンカムイ」公式サイト
冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・GAG&LOVE和風闇鍋ウエスタン!話題の極上エンターテイメントコミック、ついにアニメ化!!

私はアマゾンプライムで鑑賞v(^^)(現在第2期まで無料で見れます)

アマゾンプライムーゴールデンカムイ(第1期)

野田サトルさんの漫画が原作(2014年〜ヤングジャンプで連載中)。

漫画も読みたいけどまだです(ーー;)

明治末、日露戦争後の北海道を舞台に「不死身の杉本」と呼ばれた軍人が、アイヌの少女アシㇼパと出会い、

隠された金塊&事件の謎を追っていく内容。

大人気漫画なので、当然内容も面白いのですが、今回はアイヌ文化の話(^^;)

🔽アニメの中で共感したアイヌ文化が気になり、伝記漫画で少し勉強。

relic
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私自身、学校の授業等で、学んだ記憶があるくらい。

新ためて知ると、深い歴史、素敵な文化に出会えます。

【豊かなアイヌ文化】神々への敬意

まず、基礎知識として、

アイヌは北海道、樺太、千島列島、カムチャッカ半島南部の地域に暮らしていた先住民の人々。

「アイヌ」は、「人間」を表す言葉です。

🔼地図(@グーグルマップ)

大自然の中で、”カムイ”と呼ぶ自然界の神々に感謝し、山で狩りをしたり、川や海で漁をして、暮らしていました。

「自然界の多くの神」ーいわゆる全てのものに神や霊が宿っていると考えるアニミズムの考え方ですね。

ただ「アニミズム」なんて言葉で片付けてしまうと、何とも味気ない。

「全てのものに対し、敬意を持つということ」

これってシンプルですが、すごくないですか?

その考えは、自然や食料となる動物だけでなく、当然人にも敬意を持って接することになります。

アニメの中でも、そういったシーンや考え方の説明が多くあります。(勉強になりますね〜)

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『全てのものに、敬意を持つ』

幸せに生きるための、先人の智恵。

宗教や国を問わず、人の本質的な部分ではないでしょうか。

【豊かなアイヌ文化】感謝の精神

敬意を持つことに通じますが、アイヌの文化は、感謝の精神にあふれています。

アニメでは食事の際に感謝の意を込めて「ヒンナヒンナ」と口にして、食べるシーンが印象的です。

サバイバル(生き残り)のストーリーとは対称的に、”人”と”食”を描いた点がのがこの作品の見どころですね。

食料の神(ヒグマ)の霊魂を、神の国に送り返すイオマンテという儀式のシーンもあります。

これは、たくさんのお土産を持たせて「また私たちの世界に来てください」と祈る儀式です。

(この「神様、また遊びに来てよ〜」みたいな感覚、個人的に好きですd(^.^))

アイヌ文化では「全てのものは神様がもたらしてくれたもの」との考え方があります。

だから自然に対し、最大限の感謝の意を持って生きる。

「また来てください」とちゃんと”お返し”をする。

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地球という偉大な”恵み”を、消費し、汚染してきた人類の歴史。

自然との共生の姿・精神が、アイヌ文化にはある気がします。

「生かされている」「恵まれている」「守られている」

日々、感謝の精神を持つことも『幸せになる秘訣』ー学ぶことは多いと思いませんか。

【豊かなアイヌ文化】言葉の民族

さて、アイヌ文化の大きな特徴として、「口承文芸」があります。

歴史、思想、宗教観などを、ユカラ(節をつけて語られる物語)で、代々語り継いできました。

アイヌ文化は「文字を持たない」文化なのです。

なので、語り手がいなくなれば、やがては失われていくことになっていたでしょう。

ここでアイヌ語研究の創始者、金田一京助さん(1882〜1971)の伝記漫画でのこんなセリフを紹介。

(少し長いですが、ここにアイヌ文化の素晴らしさのメッセージを感じたので抜粋)

(アイヌの少女ー知里幸恵に「アイヌ文化(ユカラ)にはそれほどの価値があるものなのか?」と問われ)

「カムイユカラや、ユカラは、はるか昔から伝えられてきたアイヌ文化の結晶です。(中略)

それらは日本人の持つものとはまた違う、自然に深く根ざした豊かな精神性を秘めています。

このまま失われてしまうことは、人類にとって大きな損失となるでしょう。

「アイヌが文字を持たぬことでさげすみ、劣った民族だという人もいますが…

私はその人たちに問いたい。

モノシノウクさん(幸恵の祖母、有名なユカラの語り手)のように、

数百もの壮大なユカラを記憶し、歌うことができるのか、と。」

 

「しかし、口承文芸は書き記す文字とは違う。

伝える人が絶えれば、そこで消えてしまう危うさを持っています。

消してはなりません。我々がアイヌ文化から学ぶことは多いはずです。

そのためにもユカラを後世に残さなければならない。

これは我々言語学者の使命でもあるのです。」

「私は一生をかけ、落穂を拾うつもりで、アイヌの人々が遺していったユカラを、大切に拾い集めていこうと思います。それだけの価値があります!」

『知里幸恵とアイヌ(小学館版学習まんが人物館)』

🔽金田一京助さんは、国語辞典で名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかと。

金田一京助 – Wikipedia

そして、伝記の知里幸恵さん(ちり ゆきえ、1903〜1922)は、19年という短い生涯で、

金田一京助さんの研究に協力し、著書『アイヌ神謡集』を残し、

アイヌ伝統文化の復権に大きく貢献されたアイヌの女性です。

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「文字を持たない文化」だからこそ、

”言葉を大切”にしてきたのがアイヌ文化ではないでしょうか。

言葉にも神を見出していたのかもしれませんね。

アイヌ文化から学べる『幸福感』

私自身、今回アイヌ文化に少しですが触れることができ、衝撃を受け、感動しました。

  • 全てのものに敬意を持つ
  • 感謝の精神で生きる
  • 言葉を大切にする

「幸福感」に包まれた、とても素晴らしい生き方と思いませんか。

人類共通の「幸せでありたい」との願いを叶える智恵が詰まった豊かな文化だと思います。

🔽アニメにもたくさんメッセージが詰まったシーンがあるので、興味ある方は是非v(^.^)

アマゾンプライムーゴールデンカムイ(第1期)

素敵なアニメ、良書との出会いに感謝感謝ですね〜(^^)

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